月別アーカイブ: 2018年5月

: モルフェウスの領域(海堂 尊)

モルフェウスの領域_海堂尊

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内容紹介

桜宮市に新設された未来医学探究センター。日比野涼子はこの施設で、世界初の「コールドスリープ」技術により人工的な眠りについた少年の生命維持業務を担当している。少年・佐々木アツシは両眼失明の危機にあったが、特効薬の認可を待つために5年間の“凍眠”を選んだのだ。だが少年が目覚める際に重大な問題が発生することに気づいた涼子は、彼を守るための戦いを開始する。人間の尊厳と倫理を問う、最先端医療ミステリー!

感想

人間を人工的に冬眠させる「凍眠」、覚醒させる様子が描かれているが、水溶液に長く浸されていた人間をから水溶液を吐き出させ、意識を回復させる。リアルで将来はありそうな感じを受けた。
眠っている間も身体は少しずつ成長するが、精神は留まったまま。そのかわりに睡眠学習で知識を補うという、よくできたはなしだ。
官僚が作った法律のせいで、このシステムは1回限りになるとか、被験者のアツシの人権が守られないとかいうところの理屈が今ひとつ理解できなかった。アツシを守るために涼子が2番めの凍眠被験者になるという最後の展開は、理屈はよくわからないが心には響くものがあった。
作者の社会のひずみを訴えるという試みは、今回のテーマではかなりSFぽくって、現いつ離れしている感じもするが、ありそうな事かもしれないとの感想を持った。
(2018.05.21)

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: グランドの詩(あさの あつこ)

グラウンドの詩_あさのあつこ

スポンサーリンク 内容紹介 心に傷を負ったピッチャー・透哉との奇跡の出逢いを経て、全国大会へ向け練習に励むキャッチャー・瑞希。二人は互いを信じ、バッテリーの絆を確かなものにしていくが、ある日チームメイトで幼馴染みの良治が暴力事件を起こしてしまう。駆けつけた瑞希に、良治は野球部を辞めると言い出す。遠征費用で母親に負担をかけたくないと悩む良治に何も言えなくなる瑞希だったが―。熱く胸を打つ少年たちの青春野球小説、第2弾! 感想 透哉と瑞希のバッテリーのぞれぞれの心の葛藤は相変わらず続くが、相手のことを信じる心は深まっていく。今回はそれだけでは終わらず、良治の悩みに関わるはなしがかなりのウェイトを占め … 続きを読む