赤川次郎

: 東京零年(赤川 次郎)

東京零年(赤川次郎)

スポンサーリンク

内容紹介

脳出血で倒れ介護施設に入所している永沢浩介が、TV番組に一瞬だけ映った男を見て発作を起こした。呼び出された娘の亜紀は、たどたどしく喋る父の口から衝撃の一言を聞く。「ゆあさ」―それは昔殺されたはずの男・湯浅道男のことだった。元検察官の父・重治が湯浅の死に関与していた事を知った健司は、真相を解明すべく亜紀とともに動き出す。時は遡り数年前、エリート検察官の重治、反権力ジャーナリストの浩介、その補佐を務める湯浅。圧倒的な権力を武器に時代から人を消した男と消された男がいた―。

感想

久しぶりの赤川次郎作品。
500頁あるが、この人の特徴は健在。会話が多く読みやすい。テーマが時代に合わせている。途中まで話の展開がよくわからないが中盤ころから、説明がされていきその後はどんどん話に引き込まれていく(これは、大概の作者の特徴かな?)、そして気軽にひとが殺されていく。お色気シーンもちょっとある。

言論が統制され、自由が奪われた近未来社会。別に未来と言わなくても、実社会も十分当てはまると思わされることもある。ネットが唯一の自由に発言できる機会。このテーマは身近に感じられる。

ここからは作品からはなしが逸れる。
ネットの書き込みが自由とはいえ、過激なこと?を書き込むと批判の嵐に見舞われる。これも形を変えた言論統制・抑圧だと私には思われる。

自分の考えにそぐわない意見を認めない。
多数の意見、雰囲気に流されて、それが唯一正しいされていく、それ以外は認めない風潮。ひととは変わった意見を表すのが怖くなってしまう。そんなことはありませんか?

もう一つ作品とは関係のないはなし。
作中に井筒という人物が登場する。
先日、秋葉原のオーディオショップでブラブラしていたら、素敵な歌声が流れている。井筒香奈江の「レイドバック2018」という作品。
しっとりと歌うのがいい。
中古CDショップを回ってみたが、新品しかありませんでした。買ってません。
赤川さんはこういう作品は好きかな?
(2018.06.10)

スポンサーリンク