見知らぬ妻へ(浅田 次郎)
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内容紹介
新宿・歌舞伎町で客引きとして生きる花田章は、日本に滞在させるために偽装結婚した中国人女性をふとしたことから愛し始めていた.しかし…。(表題作)
才能がありながらもクラシック音楽の世界を捨て、クラブのピアノ弾きとして生きる元チェリストの男の孤独を描いた「スターダスト・レビュー」など、やさしくもせつない8つの涙の物語。
感想
浅田次郎さんの、やさしくもせつない8つの涙の物語。そうですね。どうしたら、あの顔から(失礼!)こんな物語が出てくるのか。
「かくれんぼ」
小さいころに一緒にかくれんぼをして、そのまま置き去りにした子は行方不明のまま。
その罪への記憶を背負った3人の、決してぬぐえない罪の意識。救いようのない話ですが、ラストで救われたのかな・・・
「ファイナル・ラック」
浅田さん得意の、過去とオーバーラップした進行。ビギナーズ・ラックならぬ、ファイナル・ラック、あってほしいものです。
(2013.05.27記)