著者サ行

: もののふ(柴田 錬三郎)

もののふ 柴田錬三郎

もののふ(柴田 錬三郎)

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内容紹介

陰謀、裏切り、卑劣、戦国期随一の奸雄、斎藤道三の悪辣残酷な血とその宿運を描く「斎藤道三残虐譚」。佐助と才蔵、卓越した二人の忍びが天下の再びの争乱を謀った……。信長暗殺を大胆な構想で描く「本能寺」。鎌倉から戦国まで武士たる者の壮絶な一瞬を捉えた歴史譚集「もののふ」「戦国武士」等、激動期に生命を賭して美を貫いた男どもの苛烈極まりない死に様を描く12の傑作。

感想

無名の人たちを掘り起こして、その人生を柴錬流に料理する。
この作品では、気骨と心意気がテーマの作品が多いようだ。欲のためでなしに、自分の信じた道を進む。傍から見るとばかばかしく思われても構わない。そんな男たちの姿が描かれている。
敵討ちの話では、そんなにまで苦労して敵を討たなくてはいけないのかと思わず言ってしまいそうになるが、当人たちにとっては命にも代えられない大事な人生のテーマのようだ。それを決して否定できではなしに、柴田は淡々と描いていく。
「浪士組始末」では、清川八郎なる人物については名前しか知らなかったが、黒幕として暗躍した人物としての認識を新たにすることができた。それにしてもあっけないと言えばあっけない最後で、悲哀を感じる。
「本能寺」はちょっとテーマとは外れているが、猿飛佐助と服部半蔵が有名な歴史を作った立役者だというストーリーは、ひょっとしてありかなと思わさせられるほど、リアリティがある。
「竹橋血闘譚」歴史には全く現れてこない話だが、二百数十名もの兵卒がリーダーもなしに反乱を起こしたという事実に驚くとともに、そういう行動に駆り立てられざるを得なかった時代背景を知ると、いつの時代でも庶民は虐げられたままなのだなと感じさせられてしまった(2017.07.16)

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: 半パン・デイズ(重松 清)

半パン・デイズ(重松 清) スポンサーリンク 内容紹介 東京から、父のふるさと、瀬戸内の小さな町に引越してきたヒロシ。アポロと万博に沸く時代、ヒロシは少しずつ成長していく。慣れない方言、小学校のヤな奴、気になる女の子、たいせつな人との別れ、そして世の中…。「青春」の扉を開ける前の「みどりの日々」をいきいきと描く、ぼくたちみんなの自叙伝。 感想 重松さんの本は、ずいぶん読みました。 子供の視点に立って、イキイキとその成長が描かれていきます。 ”東京から、父のふるさと、瀬戸内の小さな町に引越してきたヒロシ。 小学1年生から、6年生になるまでの、さまざまな人との出会い。 やさしい物語です。そして何か … 続きを読む

: ブランケット・キャッツ(重松 清)

ブランケット・キャッツ(重松 清) スポンサーリンク 内容紹介 馴染んだ毛布とともに、2泊3日でレンタルされる「ブランケット・キャッツ」。 父親がリストラされた家族、子供のできない夫婦、いじめに直面した息子と両親、25歳のフリーターと派遣社員の彼女---。 「明日」が揺らいだ人たちに、猫が贈った温もりと小さな7つの光。 感想 重松さん独特の、登場人物の心情を細やかに描いた世界がこの本でも楽しめます。 2泊3日のレンタル猫なんて、現実にはあり得ない?と思いますが、凝縮したストーリ‐展開をするのに必要な条件なんでしょうね。 家出した幼い兄妹に同行した”タビ―”、兄妹にさりげなく付き添いながら兄妹が … 続きを読む

: 青春夜明け前(重松 清)

青春夜明け前 重松清

青春夜明け前(重松 清) スポンサーリンク 内容紹介 10代、男子。愛おしくおバカな季節。何かというとボッキしてばかりいたあの頃の僕たちは、場違い全開のエロ話と「同盟」「条約」「宣戦布告」という言葉が好きだった。そして何より「親友」という言葉が好きだった。男子の、男子による、男子のための(女子も歓迎!)、きらめく7編の物語。 感想 重松清って、ほんとうに子供の心を描くのが上手だ。今回は小学生や中学生や高校生の、性にあこがれるころの男たちの物語。 かなり露骨な描写が語られるが、それがその頃の子供たちの本音なんだろうと納得させられた。自分は℃のころが当てはまるのかなとか自省してみたり、こんなふうに … 続きを読む

: 小学五年生(重松 清)

小学5年生 重松清

小学五年生(重松 清) スポンサーリンク 内容紹介 クラスメイトの突然の転校。近しい人との死別。見知らぬ大人や、転校先での出会い、異性へ寄せるほのかな恋心淡い性への目覚め、ケンカと友情……まだ「おとな」ではないけれど、もう「こども」でもない。微妙な時期の小学五年生の少年たちの涙と微笑みを、移りゆく美しい四季を背景に描く、十七編のショートストーリー。 感想 読むのがしんどかった。中盤までは。悲しい話が続く。読み進めているうちに、主人公が”少年”と固有名詞でないことに気付く。少年の周りのいろいろな出来事が短編でつづられていく。 ほのかな恋心では「雨やどり」「プラネタリウム」がよかった。 「川湯にて … 続きを読む

: あすなろ三三七拍子(重松 清)

あすなろ三三七拍子 重松清

あすなろ三三七拍子(重松 清) スポンサーリンク 内容紹介 藤巻大介、四十五歳、総務課長。ワンマン社長直命の出向先は「あすなろ大学応援団」。団員ゼロで廃部寸前の『団』を救うため、大介は特注の襟高学ランに袖を通す決意をする。妻と娘は呆れるが、社長の涙とクビの脅しに、返事は「押忍!」しかありえない。団旗を掲げ太鼓を叩き、オヤジ団長・大介は団員集めに奔走する。(上巻のあらすじ) 地獄の合宿を終え、『団』として成長した団長・大介と三人の団員たち。しかし初陣直前、鼓手・健太の父が危篤に陥る。軋轢を抱えながら向き合う父子に、大介が伝えられることはあるのか。人生の岐路に立つ若い団員たち、重い荷を負うオトナた … 続きを読む

: 南極風(笹本 稜平)

南極風 笹本稜平

南極風(笹本 稜平) スポンサーリンク 内容紹介 ニュージーランドの名峰アスパイアリングで起きた遭難事故が、森尾正樹を奈落の底に突き落とした。登山ガイドの彼は悪天候のなか瀕死のツアー客を救出し一躍英雄となるが、突如、保険金殺人の容疑で逮捕されたのだ。冤罪を主張するも検索の取り調べはあまりに作為的で……眺望絶佳な山の表情と圧巻の雪山行、そして決して諦めない男の法廷対決を描く愛と奇跡の感動作。 感想 初めて読む作者の作品。一度途中まで読んでいたのを中断してました。今回ほとんどの本のストックを読みつくしてしまい再び読書再開。読んでも読んでもデジャブ―、結局第11章まですでに読んでました。ほとんど2度 … 続きを読む