垣根涼介感想」タグアーカイブ

: ワイルド・ソウル(垣根 涼介)

ワイルド・ソウル(垣根 涼介)

スポンサーリンク

内容紹介

おれたちの呪われた運命に、ケリをつけてやる・・・・。日本政府に対するケイたちの痛快な復讐劇が始まった!外務省襲撃を目撃した記者、貴子は、報道者としてのモラルと、彼らの計画への共感との板挟みに苦悩。一方ケイと松尾は、移民政策の当時の責任者を人質にし、政府にある要求をつきつける。痛恨の歴史を、スピード感と熱気溢れる極上のドラマに昇華させた、史上初三冠受賞の名作。

感想

やっと読めました。

最初文庫本の下巻だけを入手。そのあと、105円の上巻をちょっとしたタイミングで買い逃して以来2,3カ月。
上巻を400円で買う覚悟でブックオフに行きそれを手に取り、それでもと、未練たらしく単行本の105円コーナーを覗きます。
奇跡です!ありました!!本の不思議な巡り合わせはやはりあります。

夢中で読みました。最初はかみしめるようにして、後半はただただ先を読むのが楽しみで、最後はもう終わりに近づくのがもったいない。
すごいストーリーです。日本からブラジルへ移民した人々の、表しようのない地獄の生活。
知りませんでした。知らされていませんでした。こういうことが、これまでの日本では数知れずあるのだろうと思い至り、ぞっとします。

日本の外務省に復讐するための計画が実行されます。その中でも、人は傷つけない・殺さない配慮がされている。奇想天外のようで、実際に起こっても不思議ではないような展開。このストーリーをまねした犯罪が起こらないかとちょっと心配になるくらいです。

計画自体は成功しました。

読み終わったとき、誰かが幸せになったのか?とフト自問。
ストーリーの意図、作者の意図も、こういう悲惨な状況が日本にあることを国民に知らしめる。そこにあったような気が私はします。そういう意味で大成功です。

文庫本のあとがきで、このようなことを筆者の垣根さんは書いています。

今おれが見ている世界の感覚を具現化したい。
書きたい世界の商品としての消化をきちんとしたい。

そう悩み、考え抜きながら、ぼんやりしたものが見えてきた時点で、
南米へ行記、各地を訪ね歩いた。

そして結論を得た。
九ヶ月後、この作品を仕上げた。
書き上げたとき、確かな手ごたえがあった。

おれはやった。

この本は、私がその当時、持てる力のすべてを出し尽くした作品です。

作者の渾身の熱気が伝わってきます。
(2013.05.14記)

スポンサーリンク

: ギャングスター・レッスン ヒートアイランドII(垣根 涼介)

ギャングスターレッスン 垣根涼介

ギャングスター・レッスン ヒートアイランドII(垣根 涼介) スポンサーリンク 内容紹介 渋谷のチーム「雅(みやび)」の頭(ヘッド)、アキは、チーム解散後、海外放浪を経て、裏金強奪のプロ、柿沢と桃井に誘われ、その一員に加わる。二人は、あらゆるテクニックをアキに教え込み、アキも持ち前の勘の良さで、課題をクリアしてゆく。はたして、アキのデビューはうまくゆくのか?「ヒート アイランド」の続編となる痛快クライムノベル。 感想 前作「ヒートアイランド」を読んだのがどうも3年前のようで、内容は全然覚えてません。本作だけの感想になりますが、主人公のアキはなんか頼りない若者に書かれている。それを桃井がOJTと … 続きを読む

: 永遠のディーバ‐君たちに明日はない4(垣根 涼介)

永遠のディーバ 垣根涼介

永遠のディーバ‐君たちに明日はない4(垣根 涼介) スポンサーリンク 内容紹介 「おれはただ、ずっと自分を胡麻化してきただけだ」。リストラ面接官・村上真介の今度の相手は、航空会社の勝ち組CA、楽器メーカーでくすぶる元バンドマン、ファミレスの超優秀店長、おまけに、破綻した証券会社のOBたち。企業ブランドも価値観も揺らぐ時代、あなたは明日をどう生きる? 全ての働き人たちにパワーを届ける、人気お仕事小説第4弾!「勝ち逃げの女王」改題。 感想 垣根さんの作品のなかでも”君たちに明日はない”シリーズはとてもよい。 いろいろな業種を取り上げて、リストラをせざるを得ない経営側と、リストラをされる側それぞれの … 続きを読む

: 真夏の島に咲く花は(垣根 涼介)

真夏の島に咲く花は 垣根涼介

真夏の島に咲く花は(垣根 涼介) スポンサーリンク 内容紹介 陽気で大柄、機嫌悪くなるのは空腹時と眠い時、そんな典型的フィジー人とつきあう茜。良昭は店の従業員に「お客様の料理を食べてはいけません」と教えなくてはならない。ここは独特の文化と時間が流れる楽園なのだ。しかし、若者たちのすれ違い、住民の対立、暴動が彼らの人生を変えていく。幸せとは何か。 感想 文庫本とはいえ、ほぼ500ページの長編。垣根涼介ファンの私は、ブックオフで108円だと迷わず買います。著者の垣根さんは、本当に南米とか南洋の島が好きみたいですね。 この本は、フィジーでの若者たちの交流と、社会の中で生きていく姿を延々と書いていきま … 続きを読む

: ボーダー ヒートアイランドIV(垣根涼介)

ボーダーヒートアイランド 垣根涼介

ボーダー ヒートアイランドIV(垣根涼介) スポンサーリンク 内容紹介 渋谷のチーム「雅」を解散して3年。カオルは東大生となり、アキは裏金強奪のプロとしてそれぞれ別の道を歩み始めていた。ところが、ファイトパーティを模したイベントを見たという級友の話を聞き、カオルは愕然とする。あろうことか主催者は「雅」の名を騙っていたのだ。過去の発覚を恐れたカオルはアキに接触するが……。 感想 頭のいい犯罪者の話を書かせると垣根さんは抜群の力を発揮する。裏家業と表の世界との境界線がはっきりしていて、それを明確にしておくことがすべての前提として、このストーリーも展開していく。中盤までのアキと慎一郎や章との絡みはち … 続きを読む

: 人生教習所(垣根 涼介)

人生教習所(上)垣根涼介

人生教習所(上)(垣根 涼介) スポンサーリンク 内容紹介 新聞に不思議な広告が掲載された。「人生再生セミナー 小笠原」。実態は謎だが、そうそうたる企業が後援し、最終合格者には必ず就職先が斡旋されるという。再起をかけて集まってきた人生の「落ちこぼれ」たちは、期待と不安を胸に抱き、はるか小笠原諸島へと出港する! 迷える大人たちのための、新たなエール小説。 感想 全部読み終わって感じたのが、一風変わった人生啓発本だということ。 個性豊かな登場人物3人の考え方や行動が、小笠原でのセミナー体験を通して変化していく様子を十分に伝えてくれる。 東大生だが引きこもりで、両親に進められて参加してきた頭の良い浅 … 続きを読む