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: 夢を売る男(百田 尚樹)

夢を売る男 百田尚樹

夢を売る男(百田 尚樹)

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内容紹介

輝かしい自分史を残したい団塊世代の男。スティーブ・ジョブズに憧れるフリーター。自慢の教育論を発表したい主婦。本の出版を夢見る彼らに丸栄社の敏腕編集長・牛河原は「いつもの提案」を持ちかける。「現代では、夢を見るには金がいるんだ」。牛河原がそう嘯くビジネスの中身とは。現代人のいびつな欲望を抉り出す、笑いと涙の傑作長編。

感想

いろいろな分野に挑戦中の百田さん、今度は出版会の裏話に挑戦。
出版社主催の「新人賞システム」の応募者、それも新人賞をのがした人に、「自費で本を出版しませんか?」と持ちかけるビジネス。
いかにもありそうです。そしてそれに乗っかる人々。
本を作るだけなら30万円ほどできるのに、それを百万円とかもっと高い見積もりを出して、利益を稼ぐ。
美味しい商売があったものです。
勧誘するための手口もどんどん暴露されます。牛河原部長が特にやり手で会社の業績を引き上げています。
素人作家からの儲け話がいくつか紹介される一方で、出版社の苦しい事情も明かされます。
一度売れたプロの作家が次のヒット作を出せずに消えていく実情。
小説の専門誌で連載した作品を単行本にして、それが文庫本にまでできれば元を取れる構図。
本を読まれなくなって尻すぼみの業界で、本を出しても赤字で、それを雑誌などの収益で補う。

ほとんどこのような暴露話が続きます。

終わりの頃になって、作品のタイトル、「夢を売る男」の意味がだんだん明らかに。
牛河原部長の信念を聞かされてしまいます。
それを読んでいくうちに、「百万円出しても惜しくないかな」という気にさせられてしまう?のが怖い?

終盤のライバル社を潰す話は、正しいものが勝利するということでスッキリします。
最後の、年金ぐらしのおばあちゃんの出版の話は、ほのぼのとさせられ、牛河原部長の男を上げます。

とにかく全体に気楽に読めます。
本好きの人なら知っておいても損はない出版業界の裏話がわかるという意味で、面白い。
(2018.03.24)

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: 風の中のマリア(百田 尚樹)

風の中のマリア 高嶋哲夫

風の中のマリア(百田 尚樹) スポンサーリンク 内容紹介 命はわずか三十日。ここはオオスズメバチの帝国だ。晩夏、隆盛を極めた帝国に生まれた戦士、マリア。幼い妹たちと、「偉大なる母」のため、恋もせず、子も産まず、命を燃やして戦い続ける。 ある日出逢ったオスバチから告げられた自らの宿命。永遠に続くと思われた帝国に影が射し始める。著者の新たな代表作。 感想 不思議な作品。スズメバチの生態が意図せずに詳しくわかってしまう。別に知りたくもなかったのに知らされてしまう。オオスズメバチの戦士マリアの生きていく姿を追いかけていくうちにそうなってしまう仕掛けだ。 ストーリーが実に面白い。これが事実に基づいている … 続きを読む

: 海賊とよばれた男(百田 尚樹)

海賊とよばれた男(上)

海賊とよばれた男(百田 尚樹) スポンサーリンク 内容紹介 「ならん、ひとりの馘首もならん!」--異端の石油会社「国岡商店」を率いる国岡鐵造は、戦争でなにもかもを失い残ったのは借金のみ。そのうえ大手石油会社から排斥され売る油もない。しかし国岡商店は社員ひとりたりとも解雇せず、旧海軍の残油浚いなどで糊口をしのぎながら、逞しく再生していく。20世紀の産業を興し、人を狂わせ、戦争の火種となった巨大エネルギー・石油。その石油を武器に変えて世界と闘った男とは--出光興産の創業者・出光佐三をモデルにしたノンフィクション・ノベル、『永遠の0』の作者・百田尚樹氏畢生の大作その前編。 敵は七人の魔女(セブン・シ … 続きを読む